シーケンス制御(リレーシーケンス)

図と写真で理解! 自己保持回路の配線方法

自己保持回路はリレー制御、シーケンス制御
に関わる方にとって避けれない超重要な回路です。

*リレー制御やシーケンス制御について
分からない場合は以下のサイトを参照ください。

リレー回路、制御とは何か

シーケンス制御とは

機械の電気制御に関わる方なら
何万回、新卒から定年までの期間なら
何十万回と関わるであろう回路です。

このサイトでは、電磁リレーを使った
自己保持回路の配線方法について
実体配線図、回路図写真も絡めて説明します。

ですので、電磁リレーや自己保持回路に
ついてまったく知らない状態では
理解するのが困難かもしれません。

もし、まったく知らない場合は
以下のサイトにて説明していますので
ご参考ください。

電磁リレーとは何か

自己保持回路とは

自己保持回路の配線

j自己保持回路のイラストシーケンス図イラスト(実体配線図)とシーケンス図の
自己保持回路を配線してみましょう。

このシーケンス図と実体配線図は
同じ動作を示します。

実体配線図の青色の点線の中は
電磁リレーの中を示します。

シーケンス図の見方等が分からない場合は
次のサイトで説明していますので
ご参考ください。

第5回:シーケンス図とは

この回路はa接点、b接点の押ボタンが
1個ずつ、c接点が2つの電磁リレー1個を
使った単純な自己保持回路です。

単純ですが自己保持回路の配線の
基本中の基本です。

この配線方法が理解できれば
電磁リレーを使う自己保持回路の配線は
できます。

a接点、b接点、c接点について
分からない場合、以下のサイトで解説
していますのでご参照ください。

第3回:シーケンス回路設計の基本とは

自己保持回路の配線説明に使う写真

図の配線を
上の各部品の写真を使ってやっていきます。

直流電源は分かりやすいので
乾電池であらわすことにします。

電磁リレーはソケットに差し込むタイプ
ですのでソケットの端子に電線接続します。

電磁リレーの接点構成この電磁リレーのソケットの端子番号を
接点構成は右のようになっています。
これはリレーやソケット本体に書いています
ので見れば分かります。

 

 

 

では、図を見ながら配線をしていきましょう。

まずは、図の中で赤線を配線します。自己保持回路の配線方法の説明図1

 

 

 

 

 

自己保持回路の配線説明写真1写真では直流電源の+側とb接点の押ボタンを
接続することになります。

 

 

自己保持回路の配線方法の説明図2次は図の中の紫線を配線します。

 

 

 

 

 

 

自己保持回路の配線説明写真2写真では、b接点の押ボタン他方の端子と
a接点の押ボタンと電磁リレーの
共通端子に接続します。

ですので、ここでは電線が2本必要に
なります。

 

 

 

自己保持回路の配線方法の説明図3次は図の中の緑色を配線します。

 

 

 

 

 

 

己保持回路の配線説明写真3写真ではa接点の押ボタンの他方の端子と
電磁リレーのa接点になる端子(3番)に接続
します。

そして、電磁リレーの+側の端子(8番)
にも接続します。

ですので電線が2本必要です。

念のためいっておきますが
a接点の押ボタンと電磁リレーのコイル
と電磁リレーのa接点の3端子がつながる
のなら、どう接続してもかまいません。

接続しやすいように接続してください。

自己保持回路の配線方法の説明図4最後に図の黄色の線を配線します。

 

 

 

 

 

自己保持回路の配線説明写真4写真では直流電源の-側と電磁リレーの-側の端子
(7番)を接続します。

 

 

 

 

 

これで電磁リレーを使う自己保持回路の
配線は完成です。

ただ動作状態を保持しても意味はありません
ので、残った接点を信号伝達や軽負荷の
スイッチとして使います。

まとめ

自己保持回路は
非常に重要な回路です。

ですので、この回路を配線できるように
なることは機械や設備の電気制御に関わる
方なら必須といえます。

私は、有接点シーケンス(リレーシーケンス)
使う仕事を始めた最初の頃、上司から実機を使って
自己保持回路の配線接続について
指導されました。

「なぜ、この回路を?」

そう思いましたが、その意味は
すぐに分かりました。

機械設備の電気系の仕事では
自己保持回路が関わることが
あまりも多くあるからです。

この回路の配線接続、そして実機での
動作確認を自分でやっておく
意義はかなり深かったです。

あなたがこのサイトをここまで
読んだということは、自己保持回路の
配線接続をしたことがない方なのかも
しれませんね。

機械や設備の電気に関わるなら
動作も配線接続も決して難しくありませんので
ぜひ、文字の理屈だけではなく
配線接続も含めマスターしてください。

回路図を見なくても自然に手が動くように
なるくらい配線練習をしてもいいです。

それだけやった見返りは必ずあると
断言します。

当方では、実習用キット付の
有接点シーケンス制御教材も扱っております。

実習内容に、もちろん電磁リレーを使った
自己保持回路の配線接続の課題もあります。

自己保持回路以外に、色々なシーケンス回路を
自分で配線接続して動作させることで
実務で使える技術が身に付きます。

0からの学習に興味があれば
このブログサイトでも紹介していますが
(⇒初心者のためのシーケンス制御入門)

本サイトでは詳細に紹介していますので
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内容を確認をしてみてください。

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