このサイトでは、三相誘導電動機や
照明などの負荷のスイッチとして使用
される電磁接触器、電磁開閉器の
配線方法について解説します。
(三相誘導電動機については
以下のページを参考ください。
→三相誘導電動機(三相モーター)とは?)
電磁接触器、電磁開閉器についてある程度の
知識があることを前提で説明していきますので
あなたが全くの初心者の場合は
以下のサイトを参考としてください。
→電磁接触器とは、電磁開閉器とは何か、写真とイラストで解説!
電磁接触器の配線方法
![電磁接触器の主接点と補助接点](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir1-300x179.png)
この写真の赤で囲んだ端子が主接点の
端子で、紫で囲んだ端子が補助接点の
端子です。
機種によってa接点、b接点のそれぞれの
個数は違いますが、写真の機種は
a接点が一つ、b接点が一つの
1a1bの電磁接触器になります。
*a接点、b接点が分からない場合は
以下のサイトを参照ください。
そして、写真の赤丸がコイル端子になります。
![電磁接触器のコイル端子](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir2-300x225.png)
電磁接触器の配線例は色々ありますが
最もよく目にする自己保持回路の
配線例を説明しておきます。
電磁リレーを使う自己保持回路もよく見ますが
同じ自己保持回路ですので、配線の考え方
は変わりません。
(電磁リレーについては
以下のページを参考ください。
→電磁リレーとは何かを3項目で学習)
では、このシーケンス図の配線を
してみます。
このシーケンス図の回路の
動きが分からない場合は以下のサイトを
ご参照ください。
線がごちゃごちゃして分かりずらく
なるので、主回路と操作回路を
分けて説明していきます。
まずは、主回路の接続からです。
![電磁接触器、主回路の接続写真](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir4.png)
シーケンス図の線の色と写真での
接続の色をあわせています。
特別なことはなく、主接点をまたいで
三相交流の電源線と三相誘導電動機の
モーター線を接続するだけです。
操作回路の接続はこうなります。
![電磁接触器、操作回路の接続写真](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir5.png)
シーケンス図と写真での色を
あわせています。
じっくりと見て確認してください。
自己保持回路とシーケンス図に
ついて よく分からない場合は
以下のサイトを参照にしてください。
電磁開閉器の配線方法
![サーマルリレーの端子説明](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir6.png)
上写真はサーマルリレーです。
赤枠の端子は三相誘導電動機などの
負荷を接続します。
紫枠と緑枠はa接点とb接点の端子です。
サーマルリレーは負荷の焼損から保護する
ために使います。
サーマルリレーが作動するとこの接点が
動作します。
サーマルリレーについて分からない場合は
以下のサイトを参照してください。
一般的な使い方として
b接点を電磁接触器のコイル端子の電路に
入れて過負荷でサーマルリレーが作動した
時にb接点を開き、電磁接触器を停止
させるように配線します。
ですので、この一般的な使い方で
配線方法を説明していきます。
このシーケンス図を配線していきます。
このシーケンス図の回路の
動きが分からない場合は以下のサイトを
ご参照ください。
まずは主回路から配線します。
![電磁開閉器を使う三相モーターの始動回路の写真](https://elec-tech.info/wp-content/uploads/2017/04/mag-wir8.png)
電磁接触器と電磁開閉器の主回路の配線は
あまりかわりません。
違いは、負荷ここでいうと三相誘導電動機に
なりますが、その接続を開閉器の場合は
サーマルリレーと接続するところです。
次は操作回路です。
サーマルリレーのb接点を通して、
電磁接触器のコイルに接続されています。
この配線をじっくり確認してみてください。
まとめ
電気技術者として、機械設備を扱うので
あれば、電磁接触器、電磁開閉器は
必ず使うことになります。
ですので、その配線もすることになるでしょう。
この電気制御機器の配線接続は、基礎の基礎
ですので、はっきりいって出来て当たり前です。
しかし、機械、設備のメンテナンスをされる方
でもできない方はいます。
そのような時、
「素人か・・・よくこんな配線もできずに
メンテナンスするな-」
ちょっと言い過ぎかもしれませんが
心の中でそう思ってしまいます。
そう思われると、他の仕事は完璧にできたと
しても、舐められてしまいます。
そうならないためにも
電磁接触器、電磁開閉器の配線は決して
難しいものではありませんので
実機を使って配線練習をしておきましょう。
あと、電磁接触器、電磁開閉器同様に
重要な機器である電磁リレーの配線に
ついても以下のサイトで説明していますので
良ければご参照ください。
電磁接触器、電磁開閉器は
三相誘導電動機を駆動しますが
同じように三相誘導電動機を
制御する機器としてインバータが
あります。
インバータについても以下の
サイトで説明していますので
良ければご参照ください。
実務で、電磁接触器、電磁開閉器を扱うのは
有接点シーケンス制御(リレーシーケンス)の
分野だと考えています。
(リレーシーケンスについては以下をクリックしてください↓
リレーシーケンスとは何かを速習したい初心者のためのサイト)
当方では
その電気回路や故障対応ノウハウなども
詰め込んだ学習教材も扱っています。
手前味噌ですが初心者の方には
好評をいただいております。
0からの学習に興味があれば
このブログサイトでも紹介していますが
(⇒初心者のためのシーケンス制御入門)
本サイトでは詳細に紹介していますので
以下のボタンをクリックして
内容を確認をしてみてください。
【シーケンス制御の基礎力・実技力・現場力が身に付く!
電気系機械保全にも最適な内容とは】